子供の将来のために、小学校受験や中学校受験をしようか悩んでいませんか?
もしくは、進路を私立と公立のどちらを受験しようか悩んでいませんか?
子供の教育に熱心な親は、まず子供の小学校受験と中学受験を考えます。
「小学生のうちは遊ばせてあげたほうが良いのか、それとも遊びと勉強を両立させてあげたほうが将来のためになるのか」と、考え始めたら止まりませんね。
まずは、小学校受験や中学校受検を考えたら、私立のメリット・デメリットをしっかり理解して進路を決めましょう。
高校受験と大学受験は子供の意思で決まるので、子供自身がしっかり下調べをしなければいけません。
特に大学受験に大きく響く高校受験は、志望校をしっかりと考えて決めないといけません。
今回は、私立と国公立の違いを中心に、各受験についてお話します。
私立と国公立どちらが良いか
- 小学校受験
- 中学校受検
- 高校受験
- 大学受験
上記の4つの受験に関してお話しますが、まずは私立と国公立は何が違うのかを理解する必要があります。
①.私立のメリット・デメリット
私立のメリット
- 行儀が良くなる
- 教材が充実している
- 先生がしっかりしている
- 公立と比べて学力が高くなる
卒業生は学校の質を表すので、きちんと躾から生活態度、勉学まで責任を持って教育してくれます。
また、先生には公立と違い転勤がないので、いつでも会うことができます。
卒業して20年経って母校に訪問した時、当時担任だった先生が校長になっていることよくある話で、行けばいつでも会えることが子供の心の拠り所になります。
そして、私立出身者の職業は、全体的に公立ほど差がなく良い会社に勤めています。

私立のデメリット
- 教育費がかさむ
- 地元に知り合いが少ない
学校によっては電車通学する必要も出てくるので、地元に対する愛情は当然、薄くなりがちです。
地元の公立の子供が友達と遊んでいる頃、私立に通う子供は習い事が遊びになります。
ですから、学校のお友達とも遊ぶ時間は非常に少なくなります。
だからといって、対人関係が下手かと言えばそうではありません。
その辺は、もちろん個人差はありますが、教育を受けるので問題はありません。

②.国立のメリット・デメリット
国立は国立大学附属のことを指します。

国立のメリット
- 私立よりも学費が安い
- 公立のような学級崩壊が無い
- 荒れた子供がいない
- 癖のある授業が受けられる
国立のデメリット
- 授業の進度が遅い
- 塾や家庭教師での学習が必要
- 先生の研究発表の授業ばかりで宿題も出ない
- 教育実習生の授業があると公立より進度が遅れる
- 私立のような先生の質はない
教員養成系大学の附属小学校が多いので、研究に使われる小学校というのが一般的なイメージ で、授業の進度は遅いです。
ただ、最新の工夫、研究をこらした授業を受けられるのが、私立にも公立にもないメリットです。
行事も多く刺激のある学校生活は送れるのだけど、親が行事や研究発表の手伝いをすることを100%求められるので、親のほうが大変かもしれません。
③.私立と公立で変わる教育費
幼稚園から大学まで全て効率の場合は、約1,170万円かかります。
逆に、全て私立だと約2,670万円です。


参考文献平成27年度私立高等学校等授業料等の調査結果について:文部科学省
教育費はこの他に、塾や家庭教師費用もかかります。
塾3年間で軽く200万円以上かかると考えておきましょう。
塾の費用(目安)
- 小学4年・・50~60万円
- 小学5年・・小学4年の1~2割増
- 小学6年・・軽く100万円以上
小学校受験
子供の小学校受験を考えている親の気になる点は、「本当に公立よりも望んでいるメリットを得られるか」ではないでしょうか。
そして、小学受験すると決めた場合、何をやれば良いのか知っておく必要があります。
小学校受験のメリットから順番に一つ一つお話していきます。
①.小学校受験のメリット
小学校受験のメリット
- 勉強癖が付く
- 行儀が良くなる
- いじめの心配がない
「幼児期から勉強ばかりさせることに、弊害がないのか心配だ」という声もあります。
でも、実際子供に小学校受験をさせた親からすると「テレビで大袈裟に言われているだけで、それほど弊害という弊害はない」と言います。
逆に、小さいころから勉強をすることで、勉強癖がつくので数年先の大学受験までの準備が着実に進みます。

いじめの心配がないのは2つ理由
- 性格に問題のありそうな子供は入試の段階で振るいにかかる
- 私立は、公立と違っていじめの問題が起こると経営不振に陥るから先生が熱心に対応する
②.小学校受験の入試内容
小学校受験の入試内容は下記の通りです。
▼ペーパーテスト
小学校受験では必ずペーパーテストが出題されます。
学校によって出題内容は変わりますが、大抵下記の項目の問題が出題されます。
- 図形
- 数量
- 常識
- 言語
- 推理
- 思考
- 話の記憶
ドリル学習的要素が強いので、4歳以上が対象のドリルなど取り組むと良いです。
▼運動・行動観察・指示行動
入学後に、
- 学校生活がきちんと送れるか
- 授業についていけるか
- 何事も意欲を持って取り組めるか
などを運動の様子や態度を通して観ようとしています。
練習をしないとできないことも出題されるケースがあります。
一緒に練習するなどして対策しましょう。
- なわとび
- マット運動
- 跳ぶ
- 走る
- 投げる
- クマ歩き
▼記憶力
一定時間話を聞き覚えていられるかの記憶力を見るテストです。
難関校の場合単純な記憶力だけではなく、
- 話から季節を推測
- 数量を計算
ばどしたりしなくてはいけない問題がでることもあります。
絵本などを使って普段から、記憶力を養う必要があります。
▼絵画工作
絵画工作を通して、
- 工夫力
- 創造力
- 独自性
などを観察をしています。
最近の子供は、創造力が乏しい傾向にあるため、小学校も教育カリキュラムの中に創造力を育てる授業が組み込まれています。
しかし、できないと投げ出してしまう子供が少なくないので、入試では態度もチェックされる部分です。

ベネッセ教育総合研究所が発表した「第4回子育て生活基本調査報告書(小中版)」によると、小中学生の母親が子育ての気がかりなこととして「(子どもが)犯罪や事故に巻き込まれること」に次ぎ、「整理整頓・片づけ」が第2位にランクインしています。
つまり、片付けができない子どもに悩む親が非常に多いのです。
学校での生活において、片づけられないというのは致命的だということは容易に想像できると思います。
子供にとって整理整頓や収納の重要性を教え、自主的に片付けられる習慣が身につくようにしましょう。
▼リトミック
- 身体的
- 感覚的
- 知的
などに優れた子どもたちの育成を図る教育手法のことです。
日本において、リトミックは音楽教育だけでなく、
- 舞踏(ダンス)
- 演劇
- 幼児教育
などでも、応用・指導されています。
指示行動の中に含めている学校もあります。
身体を音にあわせてリズミカルに楽器やボール・フープ等を使いながら動かしていく中で、受験に必要な運動能力も身につけていけるので、リトミック教室・受験用の幼児教室に通う事をオススメします。
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③.面接
面接試験では、基本的に下記のポイントを見られます。
- 挨拶ができるか
- 立ち振る舞い
- 質問の答え方
- 親との距離感
- 夫婦の教育方針
面接がない学校もあるので、志望校の試験内容を確認しましょう。
▼親の学歴は影響するのか
親の学歴が合否に影響することは、余りありません。
中卒・高卒かという学歴よりも、主に下記の2つを確認するのが面接です。
- 学校の求める品性(素行の良さ)
- 学校の方針を親が理解しているか
あまりにも他の親、近所の方などからクレームがでそうな品性の方は面接でチェックは入るでしょうね。
「素行や学歴」とありますが、素行が悪いならば面接でだいたいわかります。
先生達は何人もモンスターペアレントを見てきていますから、怪しいと思えばご縁をいただくのは厳しくなるでしょう。

魅力的な立ち居振る舞いができていれば良いので、学歴は気にする必要はありません。
「お子さんに良い教育を」と願い、その学校のことを良く調べ、共感する点等を伝えることができれば、問題はありません。
▼面接時の服装【親】
「面接時の服装は、礼服が良いですか?」という方が稀にいますが、礼服はオススメしていません。
受験する学校の校風に寄りますが、たいていの場合華美でなければ問題ありません。
ネックレスやコサージュも不要です。
いかにも”お受験用”の紺スーツは、活躍頻度が少ないので勿体ないと感じてしまうかもしれません。
新品を購入しなくても、受験が終わってフリマやオークションに出品している人などから安く買うこともできるので、チェックしてみましょう。
▼面接時の親の服装【子供】
子供の受験用に販売されている、フォーマルな服はあります。
清楚感のあるスタイルで統一すると印象が良くなりますよ。
④.受験用の幼児教室に通おう
親が小学校受験に関して知識がないなら、受験用の幼児教室や塾に通うことをオススメします。
受験用の幼児教室では、
- ペーパー対策
- 行動観察の対策
- 面接の対策等
など入試に関わる全ての分野で対策してくれます。
また、志望校別に正しい情報が得られるので、準備万端の状態で受験に臨むことができます。

中学受験
中学受験を考えているなら、
- いつから準備を始めたら良いのか
- 志望校の偏差値の子供の偏差値に開きがある場合、どうしたら良いか
上記の2つが、親が持つ中学試験についての主な悩みです。
①.中学受験の準備開始時期
中学受験を考えた場合、新小学4年生から進学塾に通うのが一般的です。
大手進学塾は、繰り返しながら深く覚えるスパイラル方式で、3年かけて難易度を上げながら復習を重ねます。
小学5年生、6年生から塾に入ると必然的に勉強量が多くなりすぎて、ついて行けず投げ出してしまうケースもあるので、新小4までにスタートしておくほうが良いです。

入塾テストをパスして、入塾後の学習に順応するためにも、
- 低学年のうちから学習習慣を身につけるような生活をさせておくこと
- 親の情報収集力を身に着ける
などが中学受験する上では必要です。

入塾テストをパスするために、下記の2つは家庭で始めましょう。
- 読書をして国語力を鍛える
- 毎日、ドリルや公文式などで計算力を鍛える
②.学習習慣が身につく環境作り
勉強しなさいと言ったら、子供が素直に勉強するなら何の問題もありませんが、素直に勉強する子供は少ないです。
受験に備えて勉強癖を付けるためには、環境作りが重要です。
学習習慣を身に着けるために必要なこと
- 家庭内で勉強する環境をつくる
- ゲームに熱中しすぎないように時間のルールを作る
- 子供が勉強するときはテレビを消す
- 学習机・勉強スペースを用意する
- 部屋を片付けて集中しやすいようにする
上記のようなルールを決めて家族で守りましょう。

③.経験者ママからのアドバイス
子供は日々の勉強に追われてますので、受験範囲の全体像が見えていません。
親が受験の範囲全体を見ながら、子供の学力に合わせたオリジナルの週次、月次の目標カリキュラムを作ってチェックしてあげましょう。
間違えた問題は、子供にとっての”伸びしろ”です。親が、間違えた問題をまとめたノートを作ってあげてください。
その際には、
- いつやったのか
- 何分掛かったのか
- どこで間違えたか
などもメモしておきましょう。
そして、2週間後、2ケ月後と最低2回は反復学習することで記憶が定着します。
この方法は大手進学塾が取り入れているスパイラル方式という勉強方法でもあります。

長期目標は、中学受験に受かることですね。
中期目標は、中学受験よりももっと身近なところに目標を多く作るということです。
例え
- 冬までに偏差値をいくつ上げる
- 身近なライバルを見つけて追い抜く
- 1番上のクラスに入る
- 席を2列前に進める
などです。
小さな目標をいくつも用意しておくことで、執着心や集中力も自然と向上するものです。

まとめ
私立と国公立の違いや日程や入試内容についてお話しました。
小学校受験と中学校受験は、親側の教育方針で大きく変わるので、どうするかはしっかり夫婦で話し合ってくださいね。
子供に「もっと勉強すれば良かった」と後悔させないよう、本人の希望を確かめながら早めに志望校を決め、受験対策をしていってください。