鮨屋さんと言えば、東京では銀座や人形町ですが、月島にも絶品のお鮨を食べさせてもらえるお店がありました。すし匠出身の店主さんが握るお鮨です。
お店の情報がかなり少なかったので中々踏み込めずにいましたが、利用しているクレジットカードのキャンペーンでかなり安く食事ができたので、思い切ってこちらの鮨浅尾を訪問しました。
値段とコース内容をしっかり公開していくのでお店選びの参考にしてください。
鮨 浅尾の概要
鮨浅尾は月島のもんじゃストリートの反対側にあります。月島といえば『もんじゃ焼き』というイメージが強すぎて、月島でお鮨を食べるというのが、なんだか不思議な気分でした(笑)
お店が入っているビルに、こちらの看板が置いてあるので、こちらの看板を目印にすればわかりやすいと思います。
写真で見える奥の階段を上がるとお店に入れます。
おまかせコース
[voice icon="https://edomae-zushi.com/wp-content/uploads/2020/04/882-1.png" name="管理人" type="l"]苦手なものは『梅・漬物・酢味噌』の3つを伝えました[/voice]
前菜として最初に出していただいたわかめは、酢味噌を溶かした醤油で食べるスタイルでしたが酢味噌が苦手なので、醤油にはつけづそのまま美味しくいただきました(笑)
新子
新子は小さな身に小鰭と同じ仕込みを施すので、小鰭よりも手間がかかっている贅沢なお鮨。
つるんとしたさわやかな食感を堪能した。
小鰭
お鮨の中で何が好きですか?という質問に「小鰭です」と答えると、「大人の小鰭も食べますか?」と言われたので、ぜひと頂くこと。
つるんとした新子の食感とは大きく違う、もきゅもきゅとした歯ごたえ。
しかし、程よい柔らかさが残っており、当て酢の加減も良く身の旨味がしっかり出ている仕込みに感動。
蛤のお吸い物
塩気がやや強いですが、少量なので丁度良い。
蛤の出汁が濃厚。
ガリ
甘みもありますが、塩気と酸味、辛味がある程度あるので、料理の間にパクパク食べてしまいたくなる味でした。
真子鰈の昆布〆
鮮度が良いと縮んでしまうため、2日寝かせてから昆布〆したもの。
しっかり熟成されねっとりした食感。
昆布の旨味が濃厚。
縞鯵の炙り
一味醤油の味付け。
炙り専用に仕込みをしているのとこと。また、焼き加減も、完全に火を入れてしまうとパサパサになってしまうので、レア。
レアにすることで脂もじわっとでてきていて絶品。
いくら
漬け加減が丁度良い。
とうもろこし
鰹の山山葵ヅケ
北海道の山山葵の醤油漬け。鰹には生姜というイメージだったが、ピリッとしたアクセントがなかなか良い。
「生姜に合うものは山山葵にも合う」ということで、鰹と山山葵の組み合わせ。
鰯(梅雨鰯)
からし醤油が上に乗っている。
蒸し鮑
出汁まで飲める。
「最初は炊いた鮑だけをだしていたけど、出汁がもったいないし、出汁まで飲む方もいるから」と今のスタイルになったそうです。
白エビ
「崩れ具合を楽しんでほしいから」と軽い握り。どんどん崩れていくので、すぐ食べるのがベスト。
3種盛
左:子持ち昆布
右:鱚の昆布〆
手前:あさり
お酒が飲める人が特に喜びそうな盛り合わせですね。私たちえどめぐ夫婦は下戸なのでお供はお茶でしたが、どれも美味しく頂きました。
子持ち昆布は出汁につけたものなので、ぷちぷちとした食感の後に、じわっと旨味がでてきます。
あさりは少し柚子が振ってありアクセントになっています。
かんぱち
ねっとりとした食感。ここまで粘度の高いかんぱちは初めて。
しゃりとの相性を考えて、ねっとりさせているとおっしゃっていました。
タカベ(地魚)
初めて聞いた魚。なんと知っていたらかなり通だそう。
初めて聞いたと伝えると、卸す前の魚を見せてくれた。
かなり弾力がある
太刀魚の酒蒸し
香りがとても立っていて、食べる前から美味しい。
少し塩気が強めだが、脂がかなり乗っているのため、これぐらいの塩気の方が旨味が引き出されるのかも。
「基本は焼きだけど、パサパサになるから、蒸して柔らかくしました」とのこと。
海胆
焼き3種
海苔に巻かれているのが帆立貝。真ん中は北寄貝。奥は帆立貝のヒモ。
火を入れすぎるとゴムのようになってしまうが、この帆立貝は弾力があるが、焼き加減が丁度良く、柔らかい。
ヒモはカリカリ、コリコリした食感も楽しい。一味をつけて食べるパンチ力があって更に美味しい。
鮪
鮪特有の酸味と旨味の存在感があったから、そこまで主張のないシャリとの相性がバッチリ。今まで食べた赤身の中で一番美味しい。
白アスパラのお浸し
筍のお浸しのような食感と味。白いアスパラか筍のような食感でお浸しになることに驚き。
かなり美味しかった。
穴子
ツノは粘度低め。味は上品にまとめてある。
骨感はなくふっくら柔らかい。
茶碗蒸し
美味しいと口コミで評判の茶碗蒸しで最後。
茶碗蒸しを作り始める前に、本来なら梅を入れる茶碗蒸しだという話を伺いました。
梅はちょっと入れているだけですが、「全部なしにして代わりに白身でもいれましょうか?」という提案をしていただいたので、私は梅なしの白身をお願いしました。
主人は、通常の茶碗蒸しにトライしています。
茶碗蒸しの通常ver
「1/3食べたら全体を混ぜてください」とのことで混ぜてみると、こんな感じに梅が正体を現します。
一口いただきましたが、かなり梅の風味が濃厚です。これは梅好きにはたまらない茶碗蒸しでしょう。
我々、梅が苦手な人には「これはチョットじゃない・・・」とダメージを受けるほどですので、ご注意くださいませ。
ちなみに、私の梅なしの茶碗蒸しは出汁の風味が濃厚でとても美味しかったです。正直白身なしで、白身の体積分も食べたかったです。
追加 干瓢
甘さ控えめで、しっかり歯ごたえがありました。
『鮨 浅尾』えどめぐ夫婦の感想
今回の食事は、夫婦2人で38,410円でした。1人あたり19,205円。
追加は干瓢のみで、お酒も飲んでいないので、これが一番ベースに近い価格ですね。
メニューはおまかせしかないため、価格のわかるものはお酒のメニュー以外はありません。
[voice icon="https://edomae-zushi.com/wp-content/uploads/2020/04/882-1.png" name="管理人" type="l"]お鮨と一品物の両方で満足できる! 定期的に訪問したいお店確定!![/voice]
だいぶたくさんのお鮨を食べてきたて色々学んだなかで、コースが全てお鮨じゃないほうが良いという考えに至ったので、こちらのお店のスタイルはえどめぐ夫婦の理想でした。
店主さんがお鮨を始める前は和食屋さんをやっていたというので、一品料理の美味しさに納得です。
シャリ
塩気と酸味は微かに存在感があります。炊き具合はふつう。温度は常に人肌でした。
シャリを保管する桶はとても小さくて、2人分のお鮨を3つ4つ握るともうなくなるほどの大きさです。
「とても小さいですね」と声をかけると、温度を適切に保つに特注した桶だとおっしゃっていました。
一品料理が素晴らしい
今までのお鮨屋さんの一品料理は、お吸い物も含めしょっぱすぎることが多かったのですが、こちらのお店では「しょっぱい!」と感じる料理が1つだけでした。丁度良い塩かげんで、出汁の使った料理がどれも香りがよく、どれも絶品。
少量多皿のお店のように小さな料理がたくさんでてきて、飽きさせない構成が素晴らしかったです。
コミュニケーション
店主さんは陽気というよりは物静かで、静かにお客さんのお話を聞く側の人なんだろうと思います。
私たちコミュ障な夫婦にとっては、同じ属性なので会話があまりなく終わってしまうかと思いきや、話がうまくできない私たちには、応えやすい話題を適度に振ってくださり、少しずつ打ち解けられました。
数少ない口コミには、皆口をそろえて接客が良いと書いてありましたが、その理由頷けます。
産地などの説明はありませんが、どんな仕事をしたのか時折聞かせてくれるところも良かったです。
雰囲気と提供のテンポ
厨房の方にいる板前さんにシャリの追加を指示するときテキパキとお仕事をされていて、見ていてとても気持ちが良かったです。
提供のテンポが素晴らしかったです。
他にお客さんが来ていないタイミングだったのもあるのでしょうが、私たち夫婦の食べるペースをしっかり見て、早すぎず遅すぎず提供されました。
こんなに気持ちよく食事ができるのは、色々なお鮨屋さんを巡るってきた中で初めてです。
『鮨 浅尾』のお店情報
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鮨 浅尾
東京都中央区月島1-2-12 モンテビル 中1F
03-3531-2021
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